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2006.02.13

64歳、前に出る 井上堯之さん

これはまたへヴィな。

リンク: 64歳、前に出る 井上堯之さん(東京新聞).

元スパイダースのギタリストで作曲家としても知られる井上堯之(たかゆき)さん(64)が、本格的なソロ活動を開始する。第一弾が、十四、十五両日、青山円形劇場(東京都渋谷区)で行うたった一人のライブだ。どちらかといえば裏方一筋だった生き方に終止符を打ち、「前に出る」決断をしたのだという。引退を考えてもおかしくない年齢。再出発を志すに至った背景を聞くと、長い長い自分探しの旅があった。

 「高校野球でいえば、九回の攻撃。どのバッターもみるからに真剣でしょう。今の自分もそんな気持ち」

 グループサウンズ黄金期、一九六二年にスパイダースの一員としてデビューしてから四十五年目、再出発を図る心境をこう例える。

 スパイダースには堺正章さん、井上順さんらのスターが居並び、自らの名を冠した「井上堯之バンド」も沢田研二さんのバックバンドが中心。刑事ドラマ「太陽にほえろ!」のテーマなどを手掛けたことでも知られ、その卓越した技術が評価されながら、自ら前面に立つことは避けてきた。

 そもそも「成功や名声、金もうけ、一切興味がなかったんです」と振り返る。人生観の根底にあったのは「虚無」だ。日米開戦の年に生まれ、小学六年、かわいがってくれていた祖父の死に立ち合う。人の死が日常になった時代に多感なときを過ごしたせいで「人はどうせ死ぬのに、何のために生きるのか」との考えが、常に頭を支配した。

 一世を風靡(ふうび)したスパイダースも、最後は人気が降下。「輝いた日、楽しい現実、すべて色あせる」と虚無の確信に輪をかけた。

 スパイダース解散後は、バンド活動のかたわら「ミュージシャン主導の芸能システムを」とプロダクション経営に乗り出すが、巨額の負債を抱え、会社は解散する。経営者としての資質もさることながら、そもそも自分に明確な動機があったのか…。失敗の原因を自問自答するうちに、ギターを弾く気もすっかりうせてしまった。

 「何のためのギターか思い詰めたら、弾けなくなった。“好きだから”でやってたが、弾く意味が分かっていなかったから、飽きてしまった」

 ギターを封印してからは、作曲に専念。レコード大賞など数々の受賞にも「何のためか」と考え出すと、心は晴れない。四十八歳で仕事を断ち、自分を見詰め直すことに。妻子のいる家を出て、一人暮らしを始めた。

 「本当に何もしない毎日。楽しいこともないし、することもない。退屈だから、ひたすら考え、内面を見詰めていた」と、無収入での“引きこもり”生活を続けた。


 
50過ぎの引きこもりから復活した男のギターを、ちょっと聴いてみたい気もする。

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