スーパーキッカー岡野清紀の引退
ずっと前にアップしようと思っていたんだが、すっかり遅くなってしまった。
[スコアカード-Rugby] 引退を延期して魅せた、“揺れるキック”で戴冠。(大友信彦)- goo スポーツ:NumberWeb -
「ふざけんな、オレより先に辞めるな」
準決勝の後。引退の挨拶に行くと、専大で6年先輩のSH村田亙にはそう叱られたが、岡野の引退試合となる全専大×全日大の出場は快諾。岡野は「あこがれの大先輩と、初めてハーフ団のペアを組んで」母校のジャージーで登場する。3月21日の秩父宮には、岡野の「揺れるキック」を見に駆けつけよう。
駆けつけてきたよ。
全四大学対抗って知らないだろ。
法政中央日大専修の「関東大学ラグビーリーグ戦グループ伝統校」の現役OB混成チームによる定期戦だ。毎年、のどかな日差しの春分の日に開催される、秩父宮ラグビー場の試合として五本の指に入る客数のしょぼさを誇るカードである。
全早慶明もそうだがスター選手の引退試合になることも多く、今年はNEC岡野の番だったということ。 しかしまあ、観戦して改めて思ったのだが岡野のタッチキックは凄い、後半出てきた現役選手の倍ぐらい伸びた。追い風もあったんだけど、それにしてもって感じ。
一方、岡野は茨城東高時代はオール茨城にも縁のなかった無名のSO。しかしそのロケットキックを見た者は誰もが「あの10番は?」と記憶に留めたはず。今季の日本選手権で3試合すべてに先発したのも、ヤコの負傷で繰り上がったと見られがちだが、一撃で敵陣深く入る岡野のロングキックと頑健なタックル、迷いないプレー選択が「DFで試合を組み立てるNECのスタイルを徹底してくれた」と箕内拓郎主将も絶賛した。マイクロソフト杯の初戦敗退から蘇ったNECの象徴だ。
つまりディフェンスのいいチームならラインアウトがヤンボ(敵ボール)になっても攻めさせてターンオーバーが狙えるので、とにかくタッチキックで敵陣に入っちまえというシンプルな戦い方ができる。いいときのNECはラインアウトがいいので、ヤンボのラインアウトとっちゃってあとはやり放題なんてこともままある。 長いキックを蹴ることのできる選手というのは貴重なのだ。 NECは岡野のキックでどれだけフォワードが前に出られたことか。それで勝った試合も多いのだ。
そして岡野のために登場した村田亙。もーね。びびりましたよ私は。ほんとに37歳かね。身体切れまくり。ポイントへのよりは早いはパスは正確だわサイドアタックはかますわ。特にタックルさせながらのギリギリのパスにはしびれました。日本代表入りも全然不思議じゃない。
専修のユニフォームを来たこの二人のハーフ団を観れたのは幸せだったなあ。 明治との交流試合を思い出す。岡野はまだ現役じゃなかったけど。
んでね、最後の最後のプレースキック。岡野が蹴ったとですよ。きれいなきれいな弾道を描いて見事入りましたよ。そこでノーサイドの笛。ああ、なんて美しい引退。 お疲れ様でした。
母校法政は普通に良い試合をしていたのであまりコメントなし。代わりに写真貼っとくか。
近鉄・佐藤幹夫のサイドアタック。
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