川合レオの覚悟
日本スポーツ史上最高の男前でありながら、その泥臭いタックルと一歩でも前に出ようとするアグレッシブなランが魅力的だった川合レオ(元NECグリーンロケッツ・現在は玉川大学ラグビー部コーチ)。
その引退は惜しまれたものだった。
僕も惜しんだ。
特に、自分は上手い選手ではなかったので、その修羅場を逃げない!ということにプライドを持っていた。それが、引退することになった春。首にとどめの一発をあびて、半年のリハビリ生活に突入、なかなか手に握力が戻らない状態が続いたことで、唯一自分が持ち合わせていたラグビー選手としてのプライドが、少しづつ崩れて行く事を感じていた。「修羅場。。。怖い。。」・・・・・・・・・自分でも情けなかった。
技術のない自分にとって、修羅場への恐怖は、ラグビー選手としての死を意味する。色々考えた結果、その恐怖心を打ち消す方法として自分の導き出した結論は、
「ラストシーズンにする」と言うことだった。レギュラーに復帰しようが、しまいが、とにかく、これで終わり!!だから、最後に、もう一度、修羅場に挑め!そう自分に言い聞かせた。
家族にも、その事を伝えた。私は妻から、「もう子供もいるんだし、十分やったでしょ。無理しないで!」と言われるかと思ったが、「あなたの身に何か起きて、もし、色んなものを失うことになっても、私と子供達を失うことはない。だから、全試合応援に行くから、死ぬ気で頑張りなさい!」と言ってくれた。恐怖心を消し去るために、できることはすべてやった。試合前に遺書を書いたり、子供にも今まで以上に愛情を注いだ。
そして私にとっての最後の戦となった日本選手権の神戸製鋼戦。
後半10分・・今まで、忘れていた恐怖心が八橋選手にタックルに入る瞬間に蘇ってしまった。
「もののふ」よのお。
ラグビーにおいては、首はねえ、本当に死にますからねえ。
四肢麻痺などの障害になる人もいる。
昨日はNEC、神戸に負けちゃったけどさ。
時にこういう覚悟なくして挑めないスポーツであるラグビーを、僕はこれからも観ていくことでありましょう。あ、でも首痛めたときはくれぐれも無理しちゃダメですよ>プレーヤーの皆さん。俺が言うことじゃないけどさ。
と同時に、首を痛めるような不幸な事故が起こらないように、レフェリー頑張ってくれ。
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