OZ(100s)
前作、中村一義名義の『100s』は、ボーカルとバックバンドによるヒット曲集(一応「旅」というコンセプトはあったのだが)という色彩が強かったと思う。中村君も100sのメンバーの個性を引き出しつつ自分の世界を展開する、というセッション的な要素が強かったような気がする。それで充分傑作だったのだが。
今回は違う。
言ってみればこれは100sメンバーの中村化計画。音ががしっと塊になって迫ってくる感じ。『金字塔』→『ERA』で見せつけた「孤高の天才の精神世界」の中に、、伝説の自宅スタジオ「状況が裂いた部屋」の中にメンバー全員を引き釣りこんだ上で生み出された傑作だと思う。
でもさ、ファーストにしてベストというのはウソだろう。まだまだ未開拓の未来のあるバンドだよ、彼らは。
2曲目『A』の「飛び立つ瞬間が今日さ、自分を行け行け!!」というフレーズがとても気に入っているのだけど、これってピンク・フロイドだよね。『おせっかい』の中の山登りがどうしたこうしたという曲。
ミックスが大変凝っているので、ぜひヘッドフォンで聴いてみて下さい。
ピンク・フロイド
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おすすめ度の平均:
星が5つくらいでは足りない年を取っても新しい発見がある
傑作
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